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【バスケで勝ちたければこれをやれ】その1 スリーメン

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バスケにおいて、シュート練習やディフェンス練習、フットワークなど様々な練習があるが、その中でも非常に重要な練習がスリーメンである。 スリーメンは、走りながらのパス交換とシュートの練習であるが、様々な要素が凝縮された練習である。 効果としては、 1.走力がつく 2.スタミナがつく 3.リードパスがうまくなる 4.走りながらのキャッチがうまくなる 5.メンタルが強くなる といったことが挙げられる。 私は、5分間で何本シュートを打てるか、そのうち何本入ったか数え、子供たちが成長を実感できるようにしている。 新チームになったばかりでキャッチ力がなかったり、走力がないチームは5分間で42~43本くらいのこともあるが、力がついてくると50本以上行くようになる。 練習のポイントとして私が求めているのは、 ・スピードを求める。全力で走る。 ・声を出す(ミートボイス、まわりの声掛け) ・リードパス ・丁寧なパス ・速いパスを心掛け、バウンドパスをしない ・キャッチミスをしない ・無駄なドリブルをしない といった点である。 当たり前のことであるが、意外とできていない。 上手くなってくると、見ていて美しいスリーメンとなる。 ぜひ、美しく流れるようなスリーメンができるよう練習してみてほしい。 福岡第一の速いトランジションを支えている素晴らしいスリーメン (400) 福岡第一の絶対にミスれないスリーメン! 5分間で61本インは可能なのか!?【福岡第一高校の練習に密着! スリーメン~練習終わり編】高校バスケ - YouTube Unsplash の David Tran    

【ミニバス指導者必見】その指導、結果オーライになっていませんか?

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ミニバスの指導者を見ていると、 シュートが入ったら褒めて、外れたら怒るといった結果オーライの人が多い気がします。 しかし、そういった指導だと子供たちが上達していきません。 ゴール下やランニングシュートを外すというのは論外ですが、 選手がチャレンジしたオフェンスからのシュートや良い合わせができたシュート、チームとして目指しているオフェンスの形からのシュートなどはしっかり褒めてあげましょう。 また、 シュートが入ったとしても悪いシュートセレクトやチームの考えと違う場合は、指導しなければいけません。 そうすることで、選手たちは何が良くて何が悪いのかを徐々に理解していきます。 さらには、何を頑張れば良いのか、どうすればチームが良くなっていくのかを理解することに繋がります。 そういったことがわかってくると一気にチームは強くなっていきます。 経験上、 良いチームの保護者は目が肥えていて、試合の応援の時に、ルーズボールやハリバックなど数字に表れない好プレーを褒める傾向にある と思います。 こういった雰囲気や保護者の目がチームを強くしている一因にもなっていると私は考えています。 Unsplash の David Tran    

【知っておきたい】ミニバス マンツーマンディフェンス基準規則の改定

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15歳以下のアンダーカテゴリーでは、マンツーマンディフェンスの推進を図るためゾーンディフェンスを禁止しています。 ゾーンディフェンスを禁止することの趣旨としては ・発育・発達段階に応じた適切な指導で選手をより高いレベルへ導く ・子供たちがよりバスケットボールを楽しみ、打ち込める環境を作る ・日本全体の競技力を向上させる ということです。 狙いや効果については、色々と書かれているところですが、 要は、若年層は安易にゾーンをするのではなく、マンツーマンでちゃんとしたディフェンスをしなさいと、そういうことだと思います。 2023年4月以降、少しルールが変わります。 ・これまで、U12では、ゾーンではないがあるべきではない状態の時も黄色の旗を挙げていま したが、今後は旗を挙げない。 ・「予測力」を高めることは重要であるという考えから、トラップに関する3条件については撤廃される。 トラップディフェンスが可能となる3条件とは? ①ドリブルが行われているとき、またはドリブルが終わったとき ②パスが空中にある間に移動できる距離で、パスを受けた瞬間にトラップを成立させることができるとき ③自分とボールをコントロールしているオフェンス側プレーヤーとの距離が約2~3mで、移動が容易にできるとき ・また、赤旗が挙げられたとき、1回目は注意のみで再開は悪質なディフェンスをしたチームのボールから再開となっていたが、今後は不公平感解消のため、止まるまで攻撃をしていたチームのボールから再開することになった。(こちらは先行実施されるようだ) Unsplash の Max Saeling    

【知っておきたい】基本的なミニバスルール

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  ミニバスは小学生のバスケです。中学生以上のバスケとは少し違いがあります。 では、どこが違うのでしょうか。 ①リングが低い。バスケは305cmですが、ミニバスは260cmです。 ②ボールが小さい。男子の場合中学から7号ですが、ミニバスは5号です。 ③3Qまでに10人試合に出場させなければいけない。(選手が10人未満の場合は別。8人以上は必要) ④3Qまではメンバーチェンジできない。(怪我とかの場合は別)4Qはメンバーチェンジが可能。 ⑤バックパスが無い。 ⑥3Pシュートが無い。 ⑦試合時間が短い。1Q6分。市内大会等だと1Q5分などもあり。 他にも細かい違いは沢山ありますが、おおまかな違いは以上の内容です。 Unsplash の Kaleidico

試合で出るミスは練習中に出ているミス

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  試合になると緊張からか、どうも調子が出ない選手、また、試合になるといつもより調子の良い選手、どちらのタイプも実際にいる。 しかし、 バスケットは習慣のスポーツ と言われるほど、 試合中に出るミスは練習中にも出ているミス である。 ミスを全くの0にすることは難しいが、 ミスを少なくすることは、勝利へと直結する。 練習中に出るミスを安易に許していると、そのミスは減っていかない。 チーム全体として、悪いミスは、都度声を出して改善していこうとする雰囲気があるチームは、徐々にレベルアップしていく が、ミスが出ても仕方がないという雰囲気になると改善されないように思う。 強豪チームには、そういった練習中に安易なミスや集中力を欠いたミスなどは、してはいけないという雰囲気が漂っている。 チームを強くしていくには、 まず選手たちの意識を変えていき、こういった練習の雰囲気づくりといったものが必要になる と感じている。 私自身、指導のレベルを子供たちのレベルに合わせる必要があるので、いつの間にか自分で認識しないままに意識のハードルが下がっていると感じている。常に高い意識を持って指導しなければいけないと自戒している。 チーム哲学、チームの文化については、 ミニバスで全国を目指す (ncoachswhiteboard.blogspot.com) 勝つためのバスケットとは  管理から柔軟性への進化 (ncoachswhiteboard.blogspot.com) Unsplash の Bruno Nascimento

バスケットにおけるチームマネジメントで成果を最大化させよう

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バスケにおけるマネジメントとは今チームにいるメンバーの強み、弱みを理解し、最大限の成果に結びつけていくことであり、目標を達成することである。 選手という資源を生かしてより価値の高い成果、結果を出す。 強みを活かすことで、選手は実力を発揮し、自信を深めていくことができると思う。 サイズある選手がいれば、そういった選手を活かしたチーム作りになるし、サイズが無くても、何かしらの強みや個性を持った選手はいるので、そういった選手でどうやって勝てるチームを作っていくかがマネジメントだと思う。 ある保護者に「来年も運が良ければ、今年と同じところまで来れるんじゃないか?」と言われたことがあり、正直燃えた。 次年度のメンバーを考えてのコメントだったと思うが、自分的には、指導2年目でもあり、残る子供たちにも考え方が浸透してきており、マネジメントにより、より高い結果を残す自信はあったし、結果的には次年度のほうが良い結果を残すことができた。 その保護者も試合を見てくれて、驚いていたのを記憶している。 高さが無くても勝つバスケ(ncoachswhiteboard.blogspot.com) でも書いたが、 サイズが無くても勝つことはできると信じている。 福岡大濠高校のバスケは好きだが、サイズに劣る福岡第一に敗れることも事実。(福岡第一の井手口監督もあるレベル以上は留学生の存在が必要と感じたと言っているが) 私は、1999年のニューヨーク・ニックスが大好きだ。 NBAのプレーオフに8位で進出し、まさかのファイナルまで辿り着いたチームである。 スプリーウェルにヒューストンのタイプの違う二人のシューティングガードに、スターとは言えないガードのチャーリー・ウォード、全盛期を超えていたがいぶし銀のラリー・ジョンソン、頼りないがポテンシャルの高いマーカス・キャンビーとメンバー的には中堅どころといった感じだったが、 それぞれの選手が自分の良さ、自分にできることをやるという役割を全うする ことで、次々に相手を撃破し、ファイナルでも圧倒的な強さをほこるスパーズにも戦い抜いた。 あれこそが、 持てる資源で最大限の成果に結びつけた見事なマネジメントであると思う し、熱い戦いであったと思っている。 Unsplash の LOGAN WEAVER | @LGNWVR が撮影した写真   

【勝つためのバスケットとは?】管理から柔軟性への進化

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  他のチームの試合を見ると、どちらが勝つかすぐにわかる。 これはバスケットが確率のスポーツであり、勝つために必要な動きをチームでできているかどうか見ればわかるからだ。 高校時のコーチの考えであるが、 「管理バスケットがあり、その進化形としてフレキシブルなバスケットへと発展していく。」 私も、その通りだと考えており、 チーム哲学や約束事の中で状況判断できるようになったとき、本当に良いチームに急速に発展していく 。 子供たちの良いところを見てあげることは大事だが、コート上でミスが多く出る選手やチームディフェンスができない選手は大事な場面でコートに送り出すことはできない。 中学も高校も3年間しかない。 高校は3年のウィンターカップまでやるかもしれないが、通常、中学、高校とも夏に終わると考えれば概ね2年ほどしかない。 その中で個人の成長とともにチームとして作り上げていくのは本当に難しい。 ミニバスだと、いつ入部してくるかもわからないため、さらに難しいが、できれば3年生、4年生くらいに入ってくるとある程度指導できる。 チームとして大切なのは、 チーム哲学やチームの雰囲気といったものは文化として受け継がれていく。 こういったものが醸成されていれば、新入部員もスムーズにチームに馴染むことができ、強豪チームを作るのに必要なことだと感じている。 Unsplash の Kaleidico

ミニバスは試合で6年生を優先すべきか

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  私がミニバスの指導を始めて感じたことの一つとして、上級生や先に入部している子が優先されているということ。 ミニバスは3Qまでに10人出場するという独自ルールがある。 もちろん力のある子は、5年生でも4年生でも出場している子はいる。 ただ、やはり上級生が優先されていたり、先に入部した子が試合に出ているのかなと感じていた。 私の考えは、 チームが勝つための最善のメンバーで戦う ということ。 それが最もフェアであると考えている。 ・より試合で貢献できる選手がいるのに、 年齢や入部歴で考えるのはフェアではない と思う。 ・ただ、そこには実力の他、協調性、練習態度、味方の為に声を出せるかとかそういったことも当然加味される。 ・私自身、どうかと思うが、ミニバスの活動への親の貢献度とか、6年生をなるべく出してあげたいとか、性格の良い子だからできるだけとか、今日は親が観戦に来ているからとか、そういった感情が入らない訳ではない。 ・性格に難があるとか、素行が悪いという理由でメンバーから外すのではなく、それはむしろ自分たちの責任でミニバスを通じて改善していく必要がある。 といった考え方である。 5年生や4年生、3年生でも頑張れば出場できる 、入ってきて間もなくても、頑張れば出場できるという雰囲気になったほうが、選手も頑張るし、競争も生まれると思う。 ただし、 ミニバスは小学5年生で少しずつ上達してきて、6年生で急速に上達する傾向はある ので、そういったことを見据えて試合で使ったりすることは当然ある。 今まで出場していた6年生をメンバーから外したり、凄く献身的にチームに貢献してくれる親御さんの子供を試合に出せなかったりと非常に心苦しく思っているが、やはり、この考えがブレるとみんなに失礼になるし、私自身のポリシーとして変えるつもりはない。 監督やコーチがどこにウェイトを置いているかによるので答えは無いと思うが、チームを強くするために大事なことだと思っている。 Unsplash の Tom Briskey

バスケの練習 知識と意識

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  バスケ(ミニバス)のチームを強くしていくときに、試合の動画を見ながら、 それぞれの選手ができていないこと、チームができていないことを一回全て洗い出しています。 そのできていないことを改善するために、 意識の問題でできていないのか、知識がなくてできていないのか、両方なのか分ける。 そもそも知らないことはできないし、知っていたからすぐにできるというものでもない。 だからこそ、練習するわけだが。 その際、それぞれの課題を解決できるような練習メニューを組んでいくが、意識の問題であれば、適切な練習を組んで繰り返し行っていくことになるが、 知識がないとできない課題については、まず、しっかりと説明した上で 練習を行う。 バスケットは習慣のスポーツ だと言われるが、場面ごとの選択の連続であり、様々なシチュエーションで繰り返し練習することで上達していくと考えている。 よく試合中、大声で「何でできないんだよっ!!」とか言っているコーチを目にするが、自分の指導が悪いと自分で叫んでいるようなものだと思う。 いつも同じ練習をすれば良いわけではなく、 チームの課題を整理し、それが知識がなくてできていないのか、意識の問題でできていないのかを見極めて指導していく必要がある 。 Unsplash の Kayra Sercan    

バスケの練習で大事なのはストーリー

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バスケの練習では、できるだけ ストーリーを大事にしている 。 練習はただメニューをこなせば良いというわけではない。 できない部分をできるようにするためであったり、目指しているチームにするべく強化したいことを重点的にやったりする必要がある。 ゲームでできないから5対5の状態から分解して、3対3で練習したり、1対1で練習する。 また、シュート練習をしたり、パス練習をしたりする。 そのように、1日の練習の中で様々な練習メニューを行うと思うが、 結局練習したことがゲームの中でできるようにならなければ意味がない。 例えば、ハーフコートの3対3でインサイドにボールを入れてからの展開を練習したとして、5対5の練習になった途端にインサイドにボールを入れずに戦っては意味がない。 ①センターのインサイドの1対1やアウトサイドからのインサイドへのパスの練習 ②インサイドにボールを入れることを前提としたハーフの3対3 ③インサイドにボールを入れることを前提としたハーフの5対5 ④最後にゲーム(インサイドにボールを入れることを意識させる) といった流れで、 その日の練習が全体を通して繋がっている状態、すなわちストーリーになっていることが望ましい と思う。 子供たちも、その日に何を学んだのか、ということを実感できると思うし、指導者も一つ一つ前に進めていくので、練習の効果について手ごたえを感じることができるはずである。 Unsplash の Max Saeling    

高さが無くても勝つバスケ

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  私は、地元のバスケ強豪校に進学したが、入れば勝手に上手くなるものだと思っていた。 自分たちの代も先輩方と同様にインターハイやウィンターカップに行けると信じていた。 だが、進級するにつれそれは間違いだったことに気付いた。 力のある選手、力をつけた選手がいたから強かっただけで、同じように 勝利を掴むには、自分たちが強くなるしかないと気付いた。 元々、技術、メンタル、バスケットの考え方を指導してくれるチームであったが、自分たちの世代はサイズも大きくなく、特別身体能力も高くなかったため、頭で考えるバスケを武器に戦うしかなかった。 他のチームはサイズもあり、技術も高い選手のいるチームが何チームかあり、普通に戦ったら負けると感じていた。 そのような状況の中で、結果的に全国への切符を掴むことができた。 理由を考えると、 ・チーム全体で1試合を通してディフェンスを頑張る ・みんなが自分の個性を理解し、チームへの貢献意欲が強い ・勝たなければいけないというメンタリティ ・ゲームの流れを作る、読む こういったことができていたのではないかと思っている。 ミニバスの指導をしていて、私のまわりにも、背の高さや選手層の厚さ、運動神経を言い訳にする人は多いが、バスケは高さや運動能力だけではない。もちろんそれらは重要な要素であり、立派な才能であるが、それを言い訳にはしたくない。 大事なのは、「 自分たちは何で(どこをストロングポイントとして)勝つのか 」を理解し、それを徹底すること だと思う。 今の高校の全国大会を見ても、 強いチームほど コンセプト がしっかりしており、良い選手がいたら勝てるという時代では無くなっている ということだ。 ぜひ、自分のチームの選手の個性にあったコンセプトを打ち出し、チームを作り上げてほしい。 Unsplash の David Tran    

バスケで一流の選手とは

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  息子が小学生の時に母校のバスケ部の練習に連れて行ったことがある。 チームの雰囲気や練習の質の高さを感じてほしかった為であるが、小学生の息子を練習に参加させてくれたコーチや指導してくれたマネージャー(十分に上手い元選手)に今でも感謝している。 その時は、2名の選手が国体に選ばれていたが、国体の練習を終えて少し遅れて練習に来た二人の選手は私から見てもオーラがあった。 息子も何かを感じ取ったと思う。 二人も、息子に色々と教えてくれた。 その後、息子には何度となく、試合や練習の際に、あの二人を思い出せと話したことがある。 ・焦ったり、怒ったり、文句を言ったりしない。 ・仲間の良いところは褒め、乗せる。 ・逆に悪いところは、教え、カバーする。 ・そして何よりプレーで違いを見せる。 私の一流選手のイメージとは、そういったことのできる選手であり、息子も実際に見て、感じ取っているので、よく理解してくれたと思う。 Unsplash の LOGAN WEAVER | @LGNWVR