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ミニバスの練習 概念を教えてみると

ミニバスの練習には、体力をつける練習であったり、フットワーク、技術を磨くためのシュート練習やドリブル練習など様々な練習がある。 ジュニア世代を指導する中で、ファンダメンタルや基礎体力など優先的にやっていかなければいけないこともあると思う。 一方で、教えていて面白いなと思うのは、中々できないだろうなと思いつつも、合わせのプレーやハーフコートのオフェンスの作り方など、 こういった動き方もあるんだよとか、合わせとはこういうものだよ、という概念を教えておくと少し時間はかかるが徐々にできるようになるということ。 教えなければ、いつまでたってもできませんが、少しずつでも教えていけば、いつの間にかできるようになっているという感覚です。 早ければミニバス時代に、ミニバス時代にできなくても中学になってできていたりする。 息子にも細かい動きや技術を幼いときに教えて、教えたことが成長してからできるようになり、コート上で表現してくれているのを見ると嬉しくなるが、息子から私にはそんなこと教わってないと言われるのは寂しい限りだ。

ミニバス ハーフコートオフェンスの練習

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ミニバスの指導をしてきました。 主力のケガなどもあり、中々メンバーも揃わない状況でしたが、チームの課題であるハーフコートオフェンスに重点を置いて練習しました。 1対1の速さ、強さ、技術を高めていくことと、シェルディフェンスの徹底による固いディフェンスからトランジションを意識した速攻に重きを置いたチーム作りをしてきましたが、次のステージに行くには、ハーフコートオフェンスの完成度を高めていく必要があると考えています。 能力<チームバスケット<更なる能力<更なるチームバスケット<能力+チームバスケット<更なる能力+更なるチームバスケット と言えると思います。 新たに取り組んでいるのは3点。 一つめは、決められたムービングの中でオフェンスを組み立てるというもの。 ハーフコートオフェンスの時に、1対1が上手い選手が1対1をして、他の選手は外で止まって見ていることが多くあります。 相手ディフェンスは1対1が上手い選手の所に集まり、潰されてしまいます。 その状況を打破する為、ムービングの中でオフェンスを組み立てるというものです。 ①ボールをコーナーに落としたらボールサイドカット ②ボールサイドカットで空いたスペースを埋めてボールをミート ③②によって空いたスペースをコーナーの選手で埋めてボールをミート ④ボールサイドカットした選手がコーナーに行き、その選手にパス ⑤①に戻る というシンプルなボールサイドカットとエンプティを埋める動き 二つめは、ハイロー 現状、速攻と外からの1対1しか攻め手が無いため、それを止められてしまうと得点が伸びなくなってしまいます。 ハイローができれば一つの武器になります。 三つめは、ドライブからの合わせのプレーです。 合わせという概念をまず教えていく必要がありますが、45度からドライブし、逆サイドのローポストで合わせるという練習を行いました。 合わせの練習をした後のゲームの中で、素晴らしい合わせのプレーが2回ほど出ました。 偶然だとわかっていても、少しでもそういったプレーが出ると嬉しいものです。 三つとも当たり前ですが、すぐにできるようにはなりませんが、手ごたえはありました。 これが、2、3か月後、半年後に試合の中で出せるようになっていると信じています。 植えた種は必ず芽を出しますので。

熱い!映画『THE FIRST SLAM DUNK』の凄さ

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映画『THE FIRST SLAM DUNK   』を見た。 結論から言うと見に行って良かった。 映像のクオリティの高さや宮城のストーリーも良かったが、 個人的には山王工業との試合が熱くなった。 私が現役の時は能代工業全盛のときで、漫画の中の話ではあるものの、 山王の圧倒的な強さをひしひしと感じていた。 そこに立ち向かう個性あふれる湘北高校のメンバー。 15年以上たった今も、全く色あせないし、むしろ、今回の映画で今の時代に生まれ変わったような気さえしてくる。 アニメではなかった超リアルなバスケの動き。 流川の45度でミートした時のトリプルスレット。 深津の宮城に対する徹底したボディチェック。 オールコートでプレスを敷いた時の沢北のディナイ。 全てがリアルで感動した。 深津のボディチェックを見て、自分も宮城とマッチアップしたら、こんな感じでつくな、とか考えながら見てしまった。 オールコートのプレスの場面は、半田、高橋、池田がいたときの能代VS仙台を思い出す。 高校バスケ界では圧倒的な強さを誇った能代工業も当然負けることもある。 宮ノ腰擁する岐阜農林が能代を破った試合、 桜井擁する四日市工業がインターハイチャンピオンの能代を2回戦で破った試合など、現実でも起こっている。 山王と湘北は、ユニフォームの雰囲気からか、なんとなく能代と北谷をイメージしてしまう。 漫画を読んだ人も、読んでいない人も楽しめる映画であると思うが、できれば漫画で全巻読んでから映画を見た方が、より深く映画を楽しめるのではないかとも思った。 OPの手書きで湘北メンバー5人が歩いてくるところめちゃくちゃかっこいい! 『THE FIRST SLAM DUNK』 - (C) I.T.PLANNING,INC. (C) 2022 THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

ミニバス 新人戦を終えて

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新人戦は残念ながら優勝することはできなかった。 「今日は緊張していた」「練習試合や予選では良い感じで来ていたのに」といった声があったが、そうではなく、相手の力が純粋に上回っていた。 観客席からではわかりにくいが、相手の当たりやプレッシャーが強くなると、ミスが出たり、シュートが入らなくなったりする。 選手たちは、良くやっていたと思う。 絶対勝てないというほど差があった訳ではないが、現時点では勝ち切るのは少々厳しいとは思った。 4年生中心のチームながら昨年から出ていた子も多く、ベースができてきている。 予選を勝ち上がることができたことは良かったし、しっかりと今年の新チームで優勝したい。 今後の取り組みの中で、課題は多くあるが、1on1で確実に点を重ねられるオフェンス力はまだ無い。 ハーフコートバスケットを覚えていきながら、オールのディフェンス、トランジションの意識、1番のディフェンスを強化していくことが当面の課題。 ハーフコートバスケットは、 まずはフロアバランス。 オフザボールの動き、ボールサイドカットであったり、エンプティを埋める動き、ダウンスクリーン、ボールのもらい方、ハンドオフなど一つ一つ、急にはできるようにはならないが粘り強く練習していってもらいたい。 ハーフコートバスケット改善に向けて、フレックスやUCLAなど代表的なセットを試してみた。 セットプレーとして使うということもあるかもしれないが、まずは連携して動くということ、動くタイミングなどの概念を理解してもらいたい。 Unsplash の David Tran    

ミニバス 新人戦

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久しぶりに新人戦に参加しベンチに入らせてもらったが、それぞれの選手の成長が見れて嬉しかった。 練習もろくに参加できていないにも関わらず、自由にやらせてもらって感謝の気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいである。 今年のチームは現4年生が多いチームではあるが、前から試合に出ている選手は少しずつ上達しているように思う。 まだハーフコートバスケットができないので、オールコートで頑張るしかない。 しかし、オールコートディフェンスや走る意識というのは未熟ながらもある程度あるので、今大会はオールコートで戦いきるしかない。 一番気になるのは、皆がオフェンスに参加したり、リバウンドに飛び込んでしまうため、セーフティがいなくなってしまうこと。 メンバーを落とした時には速攻でやられることが目立つし、ベスメンの時も、ガードがドライブした時のカバーができていない。 もう一点、オールコートでプレスを仕掛けるときに、後ろのメンバーがゾーンになってしまっていることである。 大会中に修正できること、できないことはあるが、できることはやって、今は1試合でも多く真剣勝負をすることが大事である。 今年の新チームは、昨年のチームと比べてベスメンでも1人、試合に出る10人でも2人しか入れ替わらないが、そこに誰が割って入ってくるのか楽しみである。 Unsplash の David Tran    

勝つも負けるもガード次第

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 勝つも負けるもガード次第。 これは、今でも思っています。 バスケットボールには5つのポジションがあり、それぞれで役割や求められる適性が異なります。 宮城リョータのポイントガード 三井寿のシューティングガード 流川楓のスモールフォワード 桜木花道のパワーフォワード 赤木剛憲のセンター それぞれ重要な役割があります。 ですが、試合中にボールを持つ機会が最も多く、チームの勝敗を左右する重要なポジションとされるのが「ポイントガード(PG)」です。 バスケットボールのポイントガードに求められる役割やスキルとしては、 ・ボール運びの為のドリブルスキル ・オフェンスを組み立てるゲームコントロールの力 ・攻撃にリズムを与える ・広い視野とゲームメイク力 ・周りの選手を活かすアシストパス ・逆速攻を喰らわない為のセーフティの意識 ・常に残り時間と得点差を頭に入れる ・ディフェンスプレッシャーを与えるための1番のディフェンス ・劣勢になったときにチームを奮い立たせるメンタル ・勝負所で一本決めるシュート力 といったことが求められる。 味方の調子やマッチアップしている相手との力量の差、ミスマッチ、流れなどからどのようにゲームをデザインしていくのかが、ガードに求められる。 そして、最後に相手をリードしてゲームを終えるための最善のプレーを選択していくのがガードの役割と言えるだろう。 Unsplash の Rosie yang    

バスケ 勝つために必要なチームコンセプトの確立

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 バスケで中々勝てない、強くなりたいと思ったときに大切なのが、 「どのようにして勝つか」という視点だと思う。 相手より上手いから勝つ、相手より高いから勝つ、だけでは、 逆に言うと相手より技術がないから負ける、 相手より高さが無いからと負ける、 ということになってしまう。 対戦相手がどこであれ、勝利する為には 「どのようにして勝つか」を考えなければならない。 強豪チームは、どのチームもコンセプトがしっかりしていて それぞれの選手がそれを理解し、徹底している。 福岡第一であれば、プレッシャーディフェンスと、 そこから繋がるトランジションオフェンス 洛南は、オフボールの動きが上手く、人とボールを動かし、 どこからでも攻められる選手が多い 正智深谷は、チームディフェンスが徹底されており、 全員がハードにディフェンスし、よく走る といった風に勝つためのチーム作りができている。 指導する人それぞれ理想はあると思うが、 中々勝てない、強くなりたいと思ったときには、 このチームはどうやって勝つのかを改めて考えて、 勝つために必要な要素を磨き、試合で徹底することで チームの色が出てきて勝てるようになると考えている。 関連記事 高さが無くても勝つバスケ 高さが無くても勝つバスケ (ncoachswhiteboard.blogspot.com) Unsplash の Vu Huy Hoang Chu